2007年09月25日

『永遠の七月』レビュー

永遠の七月


お勧め:★★★★☆


大槻ミゥさんの2冊目のコミックスです。
これ、めちゃくちゃ(!)良かったですグッド(上向き矢印) 泣きました。

●永遠の七月 #1〜5・僕の神様
CP:リーマン(大学時代の後輩/28歳)×カフェのコックさん(先輩/29歳)

社長令嬢との婚約が決まり、順風満帆な日々を過ごすリーマン・橘(攻)。
そこへ、ずっと連絡が途絶えていた大学時代の先輩・龍介(受)が突然現れる。
学生時代、龍介に振り回されまくった橘だったが、彼は彼なりにそこに居心地の良さを感じていた。
――或る日突然、龍介が大学を辞めて橘の前から消えるまでは。
突然の再会に戸惑う橘に対し、龍介は意外な程にケロリと接する。
結婚するなと冗談めかして云ったかと思えば、1ヶ月間だけ橘と「恋人ごっこ」をすると云い出し……。


ミゥさんの受けは何故に誰も彼も可愛いのでしょう…。
表情にぐっと来ます。泣き顔とか死ぬ程可愛い!
なんだかんだ面倒見の良いへたれ臭のする攻めくんは髪型があまり好みではないのですが(待)、それを乗り越えて好きです。
乙女攻めですぐ泣いちゃうから?(笑)
とてもバランスの良い、巧いお話。ユギさんの巧さに通じるものを感じます。
1話1話の終わらせ方も凄く綺麗で切なくてぎゅぎゅん。
これ、雑誌で読んでいたら続きが気になって仕方なかったと思われ…。

他人をあっと云う間に自分のペースに巻き込んでしまう、魔性を秘めた憎めない先輩・龍介。
大学時代、そんな龍介に特に振り回されまくっていたのが、後輩の橘。
大学時代の自由で青臭い感じの、本当に「万華鏡のような世界」はひろに懐かしさと切なさと愛しさを運んで来るわけですが(ぇ)、ミゥさんの切り取って来るこの2人のワンシーンが本当にぐっと来るんですよね。

大学時代の或る海の日に、龍介のペースに乗せられて、橘は何故かチャリンコで海を目指す羽目になります。

龍介さんの挑発をかわせないことはなかった
でも
それに乗っかって 一緒に馬鹿やるのが楽しかった

青春です…ぴかぴか(新しい)

けれど、如何せんチャリンコなので道に迷い、日が暮れ、しかも雨が降って来て、バスの来ないバス停で野宿することになってしまった2人。
此処では別にBL的展開は何もないのですが、雨もやんだ翌朝、2人で帰宅した後、龍介は橘の前から姿を消します。
携帯は解約、大学は退学。
家庭の事情で辞めたことを橘は何一つ知らず、相談もされず。
馬鹿話だけは毎日していた筈なのに――、と裏切られた感に打ちひしがれ、怖さのために会えるかもしれない可能性を探ることはなく、時間は流れてしまいます。

怖かった
俺と龍介さんの間に何も存在しなかったのだと思うと――
世界は音を立てて崩れた

うう切ない…(ぐしっ)。
けれど、この海の日だから海に行こう計画は龍介にとっては本当に最後の思い出作りだったんだと思うと切なくて切なくて。
橘と一緒に過ごせるキレイな時間と、幸せな自分と、何よりも橘自身を失うことが怖くて、大切なことは何も云えなかった龍介。
そんな彼が、総てを諦める決意をして、その最後に橘との時間を持ちたかったわけで…。
まあ、結局諦めることは出来なかった上に大切なことは何ひとつ云えなかったわけですがあせあせ(飛び散る汗)

その頃のことを思い出しながら眠ってしまった橘。
その寝顔を見ながら、龍介が涙ぐむ第2話の終わりは凄くキュンとしました。
でまあ、そこから第5話までそりゃもう色々大変なわけですダッシュ(走り出すさま)(適当過ぎ)
ずっと切ない路線でシリアスなわけではなくて、プッと笑えて肩の力が抜けるちっちゃなエピソードは沢山。
えっちもたっぷり黒ハート
橘の婚約者の由佳里さんもまたいい女で…厭〜〜〜な感じに絡んでくることが一切なく、無駄な方面にイラっとしなくて良かったです。
最後はちゃんとハッピィエンドハートたち(複数ハート)
龍介が泣きながら云う台詞、

「思い出が欲しかったんだ…
 それだけで一生生きていけるような…」


これにめっちゃ萌え&切な過ぎてキューーン。。。
これってきっと、大学時代のあの海行きの日だって思っていた筈。

その後の2人のお話が、描きおろしの「僕の神様」。
ひろはこれが凄く好き! もうもう、号泣しました(…)。
龍介視点の、過去振り返り&幸せな現在。
14ページの短いお話ですが、頭からずっとうるうるしていて、ラストの龍介のモノローグ、

俺の世界を明るくする
神様 神様

でぶわっと涙が零れ落ちました。
ああもう龍介、幸せ過ぎるくらいに幸せになったんだなあって。
橘は、龍介の世界を変えたんだなあって。
どうもひろ、こう云う系統のモノローグに弱いみたいです。
志水ゆきさんの『是』でもこれ系のモノローグに泣いた記憶が…。


一緒に収録されている短篇「クチビル、くちびる」は珍しくエロがなーい!(笑)
けれど、睫ヴァサヴァサ(…)の受けちゃんと、キス魔の攻めくん…。
きっと、くっついた後はエロエロエロ〜ンな性活を送っている筈…。
posted by ひろ at 00:36 | Comment(2) | TrackBack(0) | BL本関連
▼コメント
ひろさん、こんばんわvv

わ〜わ〜わ〜っ!!!!
大槻さん私も大好きなんです〜。
まだコミックスもあんまり出てなくて・・・
雑誌やアンソロで見かけるたびにときめいてる作家さんです。

このお話ももう何度読み返したことか・・・
そして何度CDで聞きたいと思ったことか・・・
すごくすごく切なくていいお話ですよねぇ。
Posted by あいら at 2007年09月29日 00:39
あいらさん、こんばんはv
レスが遅くなってごめんなさいーっ;;

ミゥさん、あいらさんもお好きでしたかっv
嬉しいなあ(´∀`*)v
コミックス、ひろは全部で3冊しか読んでませんが他にも出てるのかなあ…。
エロエロしいだけじゃなくて、何処か切ない雰囲気のお話が多いですよね。
エロも充実しているからCD化しやすいかなあなんて勝手なことも思っているのですが…。
このお話も、CD化して欲しいですよねっ!!
ひろも是非とも音声で聴いてみたいです★
Posted by ひろ at 2007年09月30日 23:10
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